林檎と蜂蜜とお姉さま

 

 

 

「きゃぁ!」

いきなりわけのわからないものに

襲われてしまった・

無我夢中では走る。

他人から見ればさっぱりわからない。

は一人で叫びながら走っているのだ。

そのあとを何かが追っている。

もちろん物を壊して。

 

そう、そうなんです。

何がなんだかさっぱり飲み込めないと思います。

だって私も

 

 

「飲み込めないよ〜!!!」

 

は泣き叫びながら

走り回った。

といってもそろそろ体力の限界。

当の本人もその限界に気づいている。

が、ペースを落とすわけにはいかなかった。

 

 

「も・・・もだめ・・・」

は走る力を失ってしまったのかそこに座り込んでしまった。

 

それを待ち構えていたかのように

それは

に近づいてきた。

 

 

みぃつけ・・・た

 

 

 

 

「き・きゃぁぁぁぁぁぁっっっっっっ!」

 

 

 

 

どごぉっ

 

 

 

「あまりお板が過ぎるわなぁ・・・」

「え・・・?」

はそっと上を向いた。

そこにはを追っていたものと、

「・・・ムラサキ・・・姐さん?」

「おや?まだ気力はあったかい?」

ムラサキはにこっと笑うと

手に持っていたそれを思いっきり壁にぶつけた。

 

 

 

「今度このこに手を出してみぃ?ぶつけるだけじゃすまさへんでぇ?」

 

 

 

「ム・・・ムラサキ姐さぁん・・・」

「ぶじかぇ?

はムラサキの胸の中で泣きじゃくった。

 

ようやくここで、

が追われていた理由がわかるのだろう。

「でぇ?何で追われてたんよ?」

「そ・・それが・・・」

 

 

は静かな西新宿来た方面に歩いていた。

もちろん彼女の姿を追うものは多く

それもその一つだった。

そのものはそれたちには気づかず

ある人を探していた。

その人とは

 

 

「おう、おそくなった。」

「KKの檀那かい・」

「おにいちゃん・」

 

 

KKを探していたのだ。

(どうでもいいことなのだが、

KKとは兄弟であり正反対の仕事をしていた。

KKはスナイパー。

は護衛人。

幾度となく二人はその仕事で顔をあわせていた。)

「で?ここはあぶねーからくんなって言ってただろ?」

KKはギロリとをにらんだ。

一方のは一瞬怯みつつも、

KKに反論をしようとしていた。

「・・・まぁどうせ暇だったからとか言うんだろ?こんのタッコ。」

「う・・・」

・・・反論する前に沈没してしまったのは言うまでもない。

 

 

「どうでもいいがねぇ・・・私のこと、忘れてへん?」

「あ・・」

いたんだった。というような視線で

KKとはムラサキを見た。

そしてスイマセンと口をそろえて小声で謝った。

その光景を見て、ムラサキは笑いながら言った。

「ま・あんた達のことやけに、忘れとると思っとったわ。」

 

 

「でもいい加減にせぇよ?ちゃん?」

 

 

 

笑いながらではあったが、

その視線が怖かったのは

そこにいた誰もがわかってしまった。

 

 

 

 

 

「ここは一番危険な場所や。」

 

 

 

 

「暇やからなんて甘いことできちゃいかんで?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・はぁ・・・」

ムラサキの静かなお説教で

は少しだけ(少し?!)

懲りていた。

「・・・コレでわかったか?もうくんなよ?」

ただでさえ俺の妹ってので狙われてんだからよ・・・

そうKKは低く囁いた。

 

「でもほんとの兄弟じゃないよ?」

「オ゛い゛」

そんなkKにお構いなしではKKに覆いかぶさった。

そしてひとこと。

 

 

 

「私・・・またいくからね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ムラサキ姐さんには悪いけど・・・

暇だからじゃないもん。

愛する人に会いに行くの。

林檎と蜂蜜のように甘く、

でも、お姉さまのように強くなりたいの。

彼にふさわしい女性になるために・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\

林檎と蜂蜜〜

バー●ンド!

ではないです。

ムラサキ姐さん初の夢。

というかKKオチでしたが。

ふぅ。カレー食いてぇ・・・

 

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送